「NeW NeW」第一期公募採択者月次面談第一回レポート

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参加アーティスト
金子勲矩
関口和希
ひらのりょう
コーディネートチーム
土居伸彰(総合プロデューサー)
相原裕美(コーディネーター)
田中大裕(コーディネーター)
事務局
CG-ARTS
ホワイト健

第一期公募枠採択アーティストを対象とした月次面談の初回を実施。採択アーティスト全員が一堂に会する初めての機会となりました。

今回の面談では、公募枠採択アーティストである金子勲矩・関口和希・ひらのりょうの進捗状況が共有されたほか、今後予定されている「新潟国際アニメーション映画祭」への参加や6月の海外ツアーに関する説明、それぞれの制作の進め方などが話し合われました。

ひらのからは、脚本のフォーマットに関する質問が寄せられました。ひらのはこれまで、事前に脚本や絵コンテを作成せずに制作に臨むことが多かったそう。ですが、国際共同製作に向けて海外のプロデューサーに自身の企画を売り込むためには、それらを用意することは必要不可欠。次回の面談までに、作品の方向性をプロデューサーと共有するための脚本と絵コンテを作成することが決まりました。

関口は、応募時の面談内容を受けて作品のテーマを見直し、より社会的な視点を導入するために脚本の改稿作業を進めているとのこと。テーマをより際立たせるためにシーンの削減にも取り組まれていて、想定される完成尺も当初の15分から5分程度に短縮する予定だといいます。物語面のさらなる向上を図るために、今後は脚本家として海外のクリエイターに入ってもらうことも含め、様々な可能性を探ってみる方針が確認されました。

金子は、「映像を制作しながら物語を考える」というスタイルのため、先行してすでに半分ほど本編の作画を進めていましたが、応募時の面談にて指摘された展開上の不明瞭な部分を改善するために、構成の見直しに着手しています。

従来の制作方法から脱皮して「あえて文字の脚本を執筆してみる」やり方にも挑戦。そのおかけで客観的に物語構成を見つめ直すことができているようです。今後は構成面をより強化するために、海外のエディターに加わってもらう方針を確認しました。

また、自身の作風に関して、デジタル技術を十分に活用できていないように感じているという金子さん。それを受け、商業分野で実績のあるコンポジッターにルック開発を依頼する方針を固めました。

コーディネートチームからは、ルック開発を依頼する候補の提案も行われました。

関口とひらのが専門家を交えたルック開発に関心を示し、採択者一同、この機会に様々な専門家から意見をもらえるような機会があると望ましいという見解で一致。採択者たちからの要望を受け、コーディネートチームでは、専門家を招いての勉強会など、技術面の知識を学ぶための機会を設ける必要性が議論されました。

次回の月次面談は、新潟国際アニメーション映画祭の会場にて行われることになりました。それまでの約1か月間、各アーティストは今回の面談で明らかになった課題に取り組んでいきます。